オーストラリア語学留学 地域によって留学期間や留学の目的に合わせた学校の選択基準が異なる
オーストラリアの場合、地域によって留学期間や
留学の目的に合わせた学校の選択基準が異なります。
この内容を、私がインターネット上や公的に公開するのは、初めての試みです。
その理由は、私のようにオーストラリアの各地域で
多くの学校に通ってみると、以下のように感じるからです。
ケアンズ:スピーキング中心の学校が多い
パース:スピーキング + 英作文 + 文法中心の学校が多い
メルボルン:文法 / 英作文の中心の学校が多い (大学付属の語学学校)
ここでの多いという意味は、10校の学校があったなら5~6校は
そのような学校に該当するという意味です。
その理由は何でしょうか?
それは、留学期間と地域の特性のためです。
地域の特性が留学期間に影響を与えることになるのです。
ケアンズの場合、観光都市です。
つまり観光都市には、世界的に多くの観光客が訪れバックパック旅行者が来ます。
バックパック旅行をするような人が、ワーキングホリデーに来る場合が多いです。
もちろん、ワーキングホリデービザで来る人たちでも、
英語ができれば仕事をした後に旅行をします。
しかし英語ができない人は英語を学び、その英語を活かして仕事をして
お金を貯め、学校で習った英語で仕事をして稼いだお金で旅行します。
このようにケアンズの場合は、全体的にワーキングホリデーの学生が多いので、
その期間の3ヵ月に合わせて、スピーキング中心の学校が多いのは当然です。
パース場合は、ケンブリッジの試験を受ける学生がたくさんいます。
そのためパースにヨーロッパの学生がたくさん集まります。
ヨーロッパの学生のほとんどは、一般英語コースよりもケンブリッジの
試験のためにオーストラリアで勉強します。
もちろん西洋人の場合も、ケンブリッジコースに入れない実力であれば、
一般英語コースで数ヶ月間勉強して、ケンブリッジコースを受講します。
ケンブリッジコースを受講したり、ケンブリッジの試験でいい成績を取ったりするためには、
スピーキング+文法+英作文など、まんべんなく勉強しなければなりません。
このようにパースは、6~9カ月の留学期間でケンブリッジの試験に備える学生が多いので、
全体的にスピーキング+文法+英作文中心の学校が多いのです。
メルボルン場合は、短期の語学留学生も多いですが、
大学入学のために準備する学生がより多いです。
大学入学のためであれば、少なくとも1年~2年間は準備をしなければなりません。
また、大学入学のためにIELTSは必須で、大学の授業を円滑に受講するために
英作文は100%必要です。
そのため、全体的に英作文/文法中心の学校が多いです。
それだけありません。
私は、偶然にも同じ学校へ、上記3ヵ所の都市で通ったことがあります。
個人的には同じ学校なので、地域が違っても授業内容は同じだろうと思っていました。
しかし、違いました。
同じ学校でも、上記の地域的な特徴によって授業のスタイルが少しずつ違います。
もちろん、大きな枠組みは変わりませんが、授業方式は地域の特徴に合わせて異なりました。
このように、オーストラリア内でも、その地域によって留学期間や
留学の目的に合わせた学校のスタイルが異なります。
つまりオーストラリアの学校自体も留学期間や勉強目的によって、その地域の全体的な
学校の特徴が異なり、同じ学校であっても学校のスタイルが少しずつ異なっています。
留学エージェントを通じてオーストラリア留学を計画している方々も、
ただ単に、いい学校、有名な学校を選択するよりも、自分の留学期間や
留学の目的に合わせて、学校を選択する賢い判断をしてください。
もちろん単純にこの記事を読んで、それなら「3ヵ月の留学はケインズに行き、
6ヶ月の留学はパースに行き、9ヶ月の留学はメルボルンに行けばいいのか!」
と思ってはいけません。
地域的な特徴によって、学校のスタイルがこのようになっているというだけの意味です。
学校のスタイルが多いといっても50~60%前後です。
そして、別のスタイルの学校も20~30%あります。
例えば6ヶ月留学の場合、ケインズの地域がいいと思ったなら、
ケアンズにあるスピーキング+英作文+文法中心の学校に行けばいいです。
6ヵ月の留学であっても、地域的にパースは好きではないのに
あえてパースにある学校に行く必要は全くありません。
この文章を読んでも、何を言っているのか分からないという方々もいるはずです。
しかし私のように、直接オーストラリアの様々な地域で、
いろんな学校を経験してきた方であれば、私の文章を理解できると思います。